先週初め、多様な人と24時間一緒に暮らす環境にさらされた生徒たちは、戸惑っていました。保護者の庇護のない場所で、朝から夜までのフル活動、ひとりで立ち向かわねばなりません。同年代の仲間は、時には大人よりもまっすぐでシビアです。多様すぎて、何が正しいのかわからなくなることもあったでしょう。自分で判断できず、自信を失うこともあったでしょう。
スペースキャンプでは、方々から集まった仲間との関係は常に対等です。優劣はありません。英語が第2言語であるからといって、特別扱いはありません。自国民、他国民など全く関係ありません。皆平等です。
言語運用能力と知識力が優れ、成績がオール10であるからといって、仲間ができるわけではありません。全くなければコミュニケーションができず、困難をきたすでしょうが、知識と言語が全てではありません。成績表や偏差値を見せたところで友達はできません。
未知のことに対して果敢に取り組むこと、協力を依頼すること、謙虚であることが協働の第一歩です。相手とのコミュニケーションが必要です。心を開き、柔軟に相手を受け入れることから始まります。ずっと待っていることは拒否と同じです。
自分と違うから拒否、自分と違うから変ではありません。違いを認め、交流することで、新たな創造が生まれることでしょう。今、交流を通して、もがきながら前に進んでいます。
自信がなくても、よくわからない箇所があっても、まずは小さな声でも、一生懸命自分の意見を述べています。周りは熱心に耳を傾けてくれます。熱心にメモを取る様子を周りは見ています。真摯な姿勢は必ず通じます。逆も通じてしまいます。
既に将来に向けての飛躍の声も聞こえています。インターンシップでチームーリーダーを希望する生徒が出ています。スペースキャンプでの体験は今後の人生を左右するものになるかもしれません。貴重な機会が自身の飛躍となることを願います。