2週間以上通い合わせた、それぞれの思いを胸に、ホストファミリーとの別れの朝です。週末は、各家庭それぞれ工夫を凝らした「フェアウエル・パーティ」が行われたようです。
こちらは、コンコーディア。
ブラックフライヤーズ。
こちらはナザレスのファミリーたちですね。
さぁ、これからシドニー空港ヘと向かいます。
ここで運よく?スーツケースを全日空の飛行機までつなぐことができたので、ずいぶんと身軽になりました。
そしてシドニー空港へ到着。
向かうは、本日のランチ会場。中華料理です。ホストファミリーで「肉が中心だった」生徒は「やった!」とガッツポーズ。とてもおしゃれなチャイナ・レストランです。
「チャーハン」「焼きそば」「肉まん」と、ちょっと懐かしい料理でお腹がいっぱいになったところで、まずは「ミセス・マッコリーズ・ポイント」に向かいます。
「ミセス・マッコリーズ・ポイント」は、王立植物園内にあるシドニー湾に突き出している岬で、オペラハウスの全景とその背後にあるハーバーブリッジとのコントラストが美しく見える場所です。
最初に「ミセスマッコーリーズチェア」の前でガイドさんの説明を聴きます。ここは、かつてオーストラリアに移住してきた初代総督マッコーリー氏の夫人がホームシックにかかってしまい、よく訪れていたという場所。夫人は総督が囚人に造らせたという砂岩造りのいすに座り、イギリスを行き来する船を眺めたといいます。ここは集合写真ポイントではないのですが、A組の生徒が全員集合して撮ってみました。
ここがメイン・スポットです。オペラハウスとハーバーブリッジのコンビネーションが最高です。
ごつごつした岩場も何のその。「おー、ワカメがある!」って、そこに注目!?
D・S君、何してるんだろう?
おじさんたちも、はい「チーズ」!(笑)
そして「王道」。オペラハウスの前までやって来ました。
ここでガイドさんの説明を聴きます。このオペラハウスは、1973年に完成。2007年に「世界遺産リスト」に登録されました。現在「45歳」の「最も若い世界遺産」です。
基本設計者はデンマーク出身の「ヨーン・ウツソン」さん。建築家にとってはノーベル賞級にあたるといわれるプリツカー賞を2003年に受賞した「巨匠」ですが、建設に当たって、オーストラリア政府ともめて、ついには訣別。彼は生涯、この建物をみることがないまま、2008年に亡くなっています。僕たちは、その「幸運」に恵まれた訳ですから、じっくりと見ましょう。よーく見ると、とても細やかにデザインされていることがわかりますよ。貝殻をモチーフにし、円球を分解して並び替えた帆をイメージしたといわれるデザイン。困難な組み立て作業だったのがわかる複雑な造りです。
最後の写真スポットは「ブルースポイント」。ハーバーブリッジを北へ渡ったところにあるスポットです。ハーバーブリッジの下にオペラハウスが見えるので、両方の有名観光地を同時にフレームに収められる最高の撮影ポイントと言われています。ハーバーブリッジは、「車線が世界一多い橋」としても知られています。観光客には、橋のアーチの頂上まで登れる「ブリッジクライム」というアトラクションも用意されています。ちなみに日本円で約25,000円だそうです。次回チャンスがあれば、ぜひ挑戦してみては?
このポイントには、何と「小さい子向け」の公園があったのですが・・・・
突然の大騒ぎ!まるで、これまでホストファミリーの中で、緊張し、萎縮していたものが「一気に解放された」かのような、はしゃぎぶりです!全員本当に「ちびっこ」に戻ったようでした(笑)。久しぶりに、全員で顔合わせができたのも嬉しかったのでしょう。
「ケガすんなよー!」
って、先生たちまで。
最後に、「ダーリング・ハーバー」のモールでショッピングです。「快速」で回る観覧車がありましたね。
その観覧車に乗ってます。「愛を語るには速すぎるねー。」
機内食が22時くらいになるので、それまでお腹が持ちません。特に男子はね。
いや、女子も、でした。
シドニーは「世界三大夜景」の一つと言われます。まだ夕方の6時半ごろでしたが、本当にきれいでした。
いよいよ帰国の途につきます。シドニー空港はセキュリティがとても厳しく、出国に時間がかかりました。
ようやく搭乗です。ここまで来たら「日本」はもうすぐですね。
約9時間のフライトを終え、ついに帰国!みんな、お疲れさま。
羽田空港から、約1時間あまり。工学院に帰って来ました。お出迎えのご家族の皆様、ご苦労様です。みんな、元気です!
台風の接近で、予定通りの出国でさえ危ぶまれたオーストリア研修でしたが、おかげさまで、大きなケガや病気もなく、またホストファミリーとのトラブルもほとんどなく、例年以上に安定感のある研修だったのではないかと思われます。これもひとえに、生徒たちの「頑張り」が大きかったのではないでしょうか。「異文化体験」は「自文化体験」であると出発時にも話しましたが、生徒たちの多くが「海外で、自分の力で、とにかく頑張ってみる」という経験から、自らを見つめ直し、今後「自分が自分としてやるべきこと」を改めて考えられる機会になったと思います。反省すべき点もありましたが、全員無事に帰国できました。ご家族の皆様、この大切な行事を温かく見守っていただき、本当にありがとうございました。