工学院大学附属中学校の中学3年生が夏休みに実施する夏期海外研修のレポート用blogです。
■HBインターナショナル 8/4~8/19 アメリカ・アラバマ州ハンツビル スペース&ロボティクスキャンプ
■HB特進・特進理数 8/8~8/28 オーストラリア・南オーストラリア州アデレード 異文化体験研修

【エンカウンター】8月20日(月) 登校6日目 2週目スタート

今日のビクターハーバーは肌寒く曇天の朝を迎えました。不安でいっぱいだった先週末とは異なり、不安の陰もなく充実した週末を過ごした8名は、今朝も元気に明るい笑顔で登校してきました。

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週末はアデレードに行って、博物館や大学巡りをした生徒もいれば、オーストラリアンフットボールをスタジアムで観戦した生徒もいました。スタジアムでは約4万人が応援し、得点する度に歓喜に包まれ、チーム愛を実感したようです。他には、お土産を買いに、ショッピングに出かけた生徒や、フリーマーケットに行った生徒もいました。子供が参加するバスケットボールやサッカーの試合を見に行ったり、ビリヤードを楽しんだりと家族とゆっくり過ごした生徒もいました。ビクターハーバーには週2回運行する観光列車があり、それに乗った生徒もいました。普段走らない蒸気機関車に乗れたそうで、地元の人も蒸気機関車に乗れたとはラッキーだと言ってました。このようにそれぞれで週末を楽しんでいたようです。

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今朝のESLの授業は「週末何をした?」から始まりました。既述のように答える内容はたくさんあるので、それをどのように表現するか工夫が必要でした。

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さて今日のトピックはアボリジニの人々とその文化です。先住民つながりで日本のアイヌについても触れましたが、これについては勉強不足でした。(後輩諸君は予習しておいて下さいね。)それからアボリジナルアートについていろいろ学びました。点や線、図形から成るアボリジナルアートは、それぞれに意味を持ち、全体で一つのストーリーが語られています。

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今日は工学院生がアボリジナルアート制作に挑戦。自分なりのストーリーを作り、オリジナルのアボリジナルアートを作成しました。作成後はお約束の発表タイムです。各自This is my aboriginal story....と始めて発表しました。

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リセスタイムはYu先生と急用の打ち合わせをしました。N.D.君のバディが金曜日に校外でサッカーの試合があり、朝登校後にメンバーと出かけます。ホストファミリーの提案もあり、N.D.君がバディに同行(試合応援のため)したいことをYu先生と確認しました。その日はフェアウェルパーティーの日ですが、その前に戻ってくること、Yu先生がその試合の引率だということで同行の了解を頂きました(よかったですね)。リセス後にBEE先生にその話をしたところ、予定を変更し、木曜日にThank you letterを取り組むことでBEE先生の了解も得られました。その後も関係者と確認を取り合い、正式にN.D.君がバディに同行することが決定しましたのでお知らせします。(この打ち合わせのため、生徒達の様子を把握できませんでしたが、打ち合わせ後に撮れた写真数枚をあげます。)

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先週の授業で発表した作品が教室内に掲示されています。この教室はリセスタイムとランチタイムの間、エンカウンターの教員の休憩所となり、生徒達は外に出ます。その教員らが工学院生の作品を見る機会となるようにというBEE先生の計らいでした。

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リセス後はアルファベト順に点と点を結び、絵を完成するプリントに取り組みました。完成した絵は

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鯨でした。

 

なぜこのタイミングで鯨なのかといいますと、BEE先生の娘さんがリセス中に連絡してきて、今朝8頭がビクターハーバーに来ているという情報がラジオに流れていたそうです。グラニット島かブラフという岬の山に行けばかなりの確率で見られるそうです。BEE先生は、「もし見たいのなら帰りにホストファミリーにお願いして寄り道したら」、と 千載一遇の好機を逃してはいけないと思い提案してくれました。尾っぽが見られるかもしれませんし、潮吹きが見られるかもしれません。ビクターハーバーってすごいところですね。

 

それから別のプリントを用いてアボリジニの文化について文章を読み、要約の練習をしました。

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この作業は難しいのでペアワークになりました。今回もBEE先生の厳しいチェックがあり、それをパスして早く終わったペアは他のペアをサポートしています。

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それからクロスワードに取り組みました。今回はアボリジニの言葉を探します。jalahyn = rainbowとあるので難しいアボリジニの言葉も理解できます。こちらも探すのが難しいので、ペアで取り組んでもよいことになりました。

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ランチタイムです。売店で注文する生徒を見かけましたので、早速写真です。生徒達はホットドッグのマスタード無しの注文もできますし、おつりも即座に金額があっているか確認できるようになっています。

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今日は4人の生徒が売店でホットドッグを注文しました。この大きさを見て下さい。全てにおいて一回りも二回りも大きいオージーサイズです。それでいておいしいというので木曜日、金曜日のランチはホットドッグになるかもしれません。

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他の4人は持参のランチです。この時生徒達からランチだけの写真を撮ると「飯テロ」になるよと言われました。私にとって「新出単語」であり、その言葉の意味を知らなかったので生徒達に教わりました。みなさんはいかがですか、ご存じない方はネットで調べてみて下さい。

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午後の授業です。Communicationの授業がどこで行われているかと探し回り、とある建物に辿り着きました。入口にはこんな文字が。

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恐る恐る入ってみると、大学の技術室並みに大型機械が所狭しと並び、その横では生徒達が何か制作していました。

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まさかこんな場所で  Communicationの授業をしているのか思いきや、視線を横に移すと、、、、、

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いよいよ見つかったという顔をして生徒達は迎えてくれました。

 

Communicationの授業では、伝達方法とその制作について学んでいました。会話では言葉が伝達手段になりますが、日常生活で写真などの画像や、オブジェも伝達手段として使われます。この授業では、ノートパソコンはもちろん、3Dプリンター、大型CNCフライス盤なども用いて様々な「制作物」を通して伝達方法を学んでいます。今日はフォトショップを用いて様々なものをコラージュしてメッセージを作成していました。工学院生の意見を尊重してくれて、(軟式野球部の生徒がいたので)野球のイメージとハンバーガーのイメージを合わせて広告作りをしていました。

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ちなみにこちらが木工用のフライス盤、高校の授業ということで彫刻程度の作業しかしていませんが、畳一枚分ぐらいの合板を扱い、コンピューターが生徒が作成したプログラム通りに動いて作品を完成させます。こちらが完成途中のものです。簡単なプログラムであれば、こんなものも制作していました。工学院にも一台欲しいですね。

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Humanitiesの授業も内容が濃かったです。人文科学と和訳され、人間本性を研究する学問と言われています。今日はオーストラリアで実際の問題になっている公共の場での落書きについて取り上げ、その大半が若者によるものなので、対応策として門限を法律として設定し、誰が監督し、違反した場合はどうするかなどのシナリオを設定して、生徒達が考えるという授業でした。公開されている情報を自分たちで調査して進める中、いろいろな立場と視点、考えが交錯する中自分たちの意見をまとめるという授業でした。

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スクールバディが日本語の授業をたくさん選択しているので、同じ生徒が今日も日本語を勉強していました。

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今日の体育はバドミントンで、工学院の体操着に着替えて一緒にやりました。工学院の体育でバドミントンをやっていることもあり、オーストラリアの生徒には負けませんでした。体育の先生はオーストラリアでバドミントンはそれほど人気ではないと言っていましたが、ラケットもシャトルもネットも授業として揃えているのが。エンカウンターのすごいところです。

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美術の授業がありました。今日の授業は模様作りです。元になったのはフィジーの伝統の布(タパ)に描かれた模様です。真似てみようから始め、その土地に伝わる文化も学ぶようです。

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同じコンセプトで、バリ島のステップストーン(踏み石)を真似て作ってみたものがこちら。これらは豆を用いて生徒が作ったそうです。

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日本のものもありました。いつの日かこれらを真似て作って日本文化を学ぶのでしょう。

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明日はカンガルー島の一泊二日の大旅行。朝がいつもより早いということで今日の帰りも迎えに来た何件かのホストファミリーと話してみました。

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どの家庭も工学院生は良い子だ。明日の朝は頑張って送ってくると言ってもらえました。(明朝ホストファミリーは、工学院生と自分の子供を2回に分けて学校に送り届けるので大変です。朝ご飯の支度もあるので、今日のうちから労をねぎらいました。)

頑張れ工学院生!明日のカンガルー島は大いに楽しもう!そして戻ってきたら残り少ないオーストラリアの生活をどう送るか、やり残していることはないか、確認しよう!