いよいよ学校生活が始まりました。恐らくこの週末は、ホストファミリーと一緒に過ごす時間が長く、それも丸二日ということで一番のハードルだったと思いますが、皆元気に登校しました。
ジャーナルを読むと、家族と一緒にいろんな所に出かけたようです。バスケットボールやフットボールの試合を見に行ったり、動物園ではコアラやカンガルーを目の前にしたり、ミニゴルフで家族と競ったり、ファーマーズマーケットなどでショッピングをしたりと様々なアクティビティーを楽しみました。ビクターハーバーで一番の名所となるグラニット島を訪れるだろうと思い、写真を撮ろうと待ち構えていましたが一人も会えなかった理由がこれでわかりました。食事もピザ、パンケーキ、ホットドッグ、ミートパイなどオーストラリアの定番を食べた家庭もあれば、寿司ロールやラーメンなど和風?を食べた家庭もあり様々でした。慣れない生活や言葉の壁など週末のそれぞれの不安を友達とシェアすることで大変だったのは自分だけではなかったとわかり、徐々に笑顔が増えてきた午前中でした。
ESLの先生はBEE先生です。BEE先生は3年前にも工学院を担当し、生徒のレベルをすぐに掴み、積極的にアウトプットをさせようとするとても親しみやすい先生です。今回も生徒はすぐに慣れ、オーストラリア生活に必要な表現や情報を仲間と協力しながら、初日から楽しく学んでいました。自己紹介が終わると、BEE先生と一緒に学校をぐるりと一周しました。売店や食事場所、トイレなど早速すぐ必要な情報や、グランド、体育館、図書館など明日以降利用する場所も確認しました。
ホストファミリーのことや、普段の生活について英文で書くなど早速宿題もでました。工学院では平素からproductive skillsを伸ばしていますので、この点についてはスムーズに取り組めています。
午後はBEE先生とバスツアーでした。ビクターハーバーの中心地に向かい、バスを降りてメインストリートを散策しました。アボリジニアートを飾っている店や、ビクターハーバー一番人気のlollipopの店、Fish & Chipsの店を見学しました。Fish & Chips の専門店ですので、Fishだけでも注文できます。5種類の魚から選ぶことができ、中には「サメ」や「小アジ(の仲間)」もありました。お昼は持ってきたランチを海辺で食べました。元気になったところでグラニット島に向かいました。
グラニット島へはcausewayと呼ばれる馬車道と歩道を兼ねた陸橋を5分ほど渡ると着きます。気温15度くらいなのでさすがに海には入れませんが、馬車が時々横を通りながら、潮風にあたって島へ上陸することに生徒達は歓喜に沸いていました。グラニット島はその名のごとく花崗岩(granite)からできており、島の反対側まで行くと、ごつごつとした岩肌を見ることができます。また、今まで見てきた穏やかな内海とは異なり、南極からの風に運ばれ逆巻く怒濤がその花崗岩に打ち寄せる外海の光景に圧倒され、しばし言葉を失いました。今まで見たことがなく、この壮大なスケールの自然に、ふと人とは、自分とはと一人一人に感じるものがあったことでしょう。オーストラリアに来て我を見つめ直すチャンスに恵まれ、とてもよいスタートとなる一日になりました。程なくして学校に向かう時間となり、来た道を戻りました。
明日は一日学校で過ごし、午後はスクールバディーと一緒の授業に参加します。本格的に学校生活が始まります。今日一日でたくさん学ぶことがありましたが、明日はもっと多く学ぶことでしょう。
頑張れ工学院生!スクールバディーとたくさんコミュニケーションを。